less than 1 minute read

人は皆、生まれたときから死へ向かっている。

星の降る夜、いつか遠い来世で俺を待っている恋人に聞いてみたい——「お前は今、> 幸せか?」

生きたがっているのか、それとも死にたがっているのか?

生と死の境界は、たった50cmのフェンスの幅よりも、もっと狭い。

それを飛び越える一瞬は、ビルの隙間に落ちる流れ星をまたぐようなものだ。

幸福でも、不幸でもない。

生きているふりをしているだけで、本当に生きていない人間は、いつかその報いを> 受ける日が来る。

その日まで、俺は自分自身の人生の傍観者だった。

運命が俺を選んだのは、もしかしたらそのせいかもしれない。

「神様、もう少しだけ……」